NOMAD LIFE IN TURKEY

【トルコ暮らしブログ】

酒さを通して学ぶ、心と体の整え方。

 

みなさん、こんにちは!

トルコ・ボドルム在住のNaoです。

 

今回のブログでは、

私の長い長い、肌荒れの道のりについて書いていけたらと思います。

 

実は昨日、写真に残している自分の肌を久しぶりに見たんです。

この写真を撮り始めたのは、2019年7月頃だったでしょうか。

 

ちょうど、トルコでイカメットをとり、

本格的に暮らそうと思っていた頃だったのですが、

 

フィリピン→日本→トルコという、短期間で大きな環境の変化が続いており、

体調も悪化、カッパドキアで全身麻痺、慢性的な肌荒れがあった時期でした。

 

nomad-life-in-turkey.hateblo.jp

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そのため、写真を撮り始めた頃の私の顔は、真っ赤。

顔全体に、発疹・赤ニキビが大量発生していたので、記録に残し始めたのです。

 

この時の私は、治療法やスキンケア、食事法など、

ネットの情報を調べまくり、試しては失敗し...

 

本当に辛い時期のスタート地点に立ったばかりでした。

 

この3年間、自己否定や終わりの見えない不安、

自分に自信がなくて、人に顔を見られるのが怖い...など

 

ものすごくネガティブな時期が続きました。

 

もちろん今でもその戦いは続いてるのですが、

少しでも酒さや皮膚疾患と戦ってる方に、私の体験談を届けられたらなと思います。

 

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酒さとは

まず、そもそも酒さとはなんぞや?

と聞いたことがない方もいらっしゃると思います。

 

私も、自分が酒さになるまで、

酒さという病気を聞いたことがありませんでした。

 

下のブログ記事にも以前に書いたことがありますが、

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酒さは、持続性の皮膚の病気で、通常は顔面の中央部に発赤と小さな吹き出物が現れ、皮膚の下の血管がはっきりと見えるようになります。

 

⬆️こちらはMSD家庭版マニュアルより、引用させてもらいました。

 

酒さという皮膚病は、進行が進んでいくと赤くなった顔の上に

だんだんと吹出物が出てくるので、

間違って大人ニキビと診断されることもあるそうです。

 

私は、2019年10月に東京の相澤皮フ科クリニックへ行き、

「酒さ」と診断されるまで、

 

地元の総合病院にある皮膚科の先生には「大人ニキビ」と診断され、

内服薬や塗り薬を大量に処方されていました。

 

それでも何の疑問も持たず、

 

先生が言っているから正しい。

この薬を飲んで、塗っていれば治るんじゃないか。

 

そんな風に、何かにすがりたい気持ちでいっぱいでした。

 

酒さの重症期では、顔がヒリヒリしたり、痛かったり、腫れたりするのですが、

肉体的なしんどさは他の病気に比べて少ないかもしれません。

 

けれど、「顔」という人から目につきやすい場所に症状が現れるので、

人からの目を余計に気にしたり、自分の顔を見る度に自己嫌悪になったり、

 

精神的なダメージが計り知れないです。

 

これは、酒さに限らず、その他皮膚疾患をお持ちの方も

同じような経験があることと思います。

 

私は特に「酒さ」と診断されてから、

心の病にかかってもおかしくなかったのでは?と思うほど、

 

精神的に本当に辛く、出口が見えないし、過去の肌には戻れないので、

性格がひん曲がってしまったかのように、別人になってしまった気がしました。

 

今回は、私が経験した症状に合わせて、

当時の生活習慣(食事・運動・環境)を振り返りながら

精神面についても書いていけたらと思います。

 

酒さの始まり、フィリピン転職時代(24〜25歳)

私の肌が荒れ始めたのは、

24歳の時フィリピンへ移住・転職をして半年がたった頃。

 

現地ので暮らしや仕事にも慣れ、これからもっと楽しむぞ!

というような、ポジティブな気持ちだったのを覚えています。

 

けれど、同時に仲良くして頂いた先輩や同級生と遊んだり、

片道2時間以上かかるNGO団体の施設まで行って教育活動をしたりと、

 

仕事以外のプライベートがだんだんと忙しくなってきた時期でもあったと思います。

 

また、韓国や日本での友達の結婚式、そして日本での家族旅行など、

フィリピンからそれぞれの場所へ大移動し、1泊2日滞在してまた帰る。

 

そんな落ち着きのない、忙しいライフスタイルを送っていました...

 

初期症状

その頃の症状としては、

  • 顔全体にポツポツと赤ニキビが広がる
  • 肌質がオイリーな状態になる

この2点が特に気になっていました。

 

しかし、この時はスキンケアを良質なものにすれば治るだろう

 

そう思っていたので、マニラにあるキールズ専門店へ行き、

高かったけど、これで治る!と根拠なしの信頼感を持って製品を使用していました。

 

けれど、スキンケアだけに頼り、生活習慣を見直さなかった私は、

ここから症状が慢性化していくフェーズに突入します。

 

乱れた食生活・運動不足

私は、フィリピンのマニラで暮らしていましたが、

マカティ市という経済エリアに住んでいました。

 

そこには、沢山のオフィス、カフェやレストラン、

大きなショッピングモール、日本食がたくさんあるリトル東京のエリア、

マッサージのお店、コンドミニアムの中にはジムとプール、目の前には公園など。

 

自分で生活を整えようと思えば、いつだって健康になれる環境でした。

 

けれど当時の私の食生活は、

  • コーヒーは1日3杯以上。(おそらく1リットル弱飲んでいた)
  • 食事は炭水化物がメイン。成人男性くらいガツガツ食べる。
  • 職場の接待や交友関係において、無理にお酒を飲みすぎ、大体次の日は二日酔い。

 

こんな無茶苦茶な暴飲暴食をしていたのです💦

 

運動に関しても、平日は仕事で疲れて家に帰ればバタンキュー。

 

会社のイベントでマラソン大会に参加する前の1ヶ月だけ、

毎日ジムや公園に走りに行っていましたが、

 

なぜか体は重くなる一方で、体重も増加。笑

 

私は昔、両膝とも半月板損傷の手術をしているので、

走ったりすると、すぐに膝に水が溜まってしまうのも原因だったかもしれません。

 

感染症に脆い自己免疫

フィリピンで暮らしていて一番しんどかったのが、

食中毒とマイコプラズマ感染症になった時。

 

色々なレストランでの外食も多く、

どこで何に当たったのか分からない事もありました💦

 

おそらく卵や油が古かったのでは?と思いますが、

あれだけ暴飲暴食をしていたら、体は消化しようとフル回転していたはず。

 

そのため、何かの菌が体に入ってきても、戦う力すらなかったのかもしれません。

 

マイコプラズマにかかった時は、咳が止まらなくて吐いてしまったり、

夜は咳のせいで不眠症になり、日中働く元気さえもだんだん無くなっていきました。

 

そんな毎日の繰り返しが、だんだん内臓や腸を弱らせ、

それが最後の毒出しの臓器として、肌を選び

酒さとしてSOSを発してくれたのだと思います。

 

トルコ移住と酒さの炎症期(25〜27歳)

だんだん体力も精神力もなくなっていった、フィリピンでの生活。

 

自分を大切に出来なかった過去は、すぐに消し去ることも、

いい思い出に変えることもできません。

 

あの頃はあの頃で、毎日を必死に生きていたわけだし、

写真を見返せば、楽しい思い出もたくさん。

 

けれど、トドメを刺されたかのように、最後には労働ビザの問題が発生。

 

不調続きでどんどん体力がなくなっていた私は、

ビザの問題で精神的に崩壊し、フィリピンで頑張る力がなくなってしまいました。

 

その頃ちょうどマニラにいた彼は、そっと私を見守り、

仕事を辞めて日本へ帰るなら、トルコにも遊びにおいで

と言ってくれました。

 

その言葉のおかげで、私は2019年2月末。

初めてトルコにやってきました。

 

食生活の変化で酒さが悪化!?

初めてトルコにやってきた私は、

今までの社会人生活で溜まってきたストレスを発散するため、

とにかくリラックスして過ごすようにしていました。

 

アンタルヤ〜フェティエ〜ボドルム〜イズミルなど、

地中海からエーゲ海にかけて、彼と一緒に旅をしながら、

美味しすぎるトルコ料理を食べて、自然を堪能する日々。

 

初めの頃は、肉・魚・卵料理など、様々なトルコ料理を試し、

美味しすぎるあまり、いつも腹八分ではなく満腹まで食べてしまっていました💦

 

また、主食が米からパンへと変わり、

トマト・小麦・豆類・乳製品(チーズやヨーグルト)などを食べる機会が増えたので

自分の体にとっては消化しにくい食事になったのでは?と考えています。

 

それに最初の頃は、自炊よりもデリバリーや外食に頼ることが多く、

オーダーするのものは、ピザやサンドイッチ、タントゥニなど、

どれも小麦製品ばかり😂

 

今トルコ料理を練習したり、自炊の機会が増えて思うのは、

トルコ料理は、日本食に比べて油や塩分がものすごく多いということです。

 

レシピ通りに作ると、すごく塩辛く油っこかったりするので、

今では自分で分量を変えながら作りますが、

 

外食ばかりの時は、食事の後は体が重だるく、

消化に時間がかかりすぎているせいか、便秘にも悩まされました。

 

しかしこの頃の私は、分かってはいても、

食事の量やバランスをうまく自分でコントロールすることができず、

 

いつも彼に、

 

もう少し食事を減らした方がいいんじゃない?

あと数キロ体重を落としたら、肌も良くなるかもしれないよ。

 

肌にばかり集中しているから、エネルギーが滞っているよ。

いつか必ず治るんだから、気にしすぎない方がいいよ。

 

そんなことを言われていました。

 

そう言われる度に、変えようと努力しない自分に嫌気がさしたし、

自分の辛い・苦しい気持ちを受け止めてあげられず、

鏡を見る度に、元気のない・覇気のない表情だったのを覚えています。

 

また、肌の症状はどんどん悪化し、

顔は真っ赤、顔全体に赤ニキビや白ニキビがある状態。

 

顔だけにはおさまらず、炎症は首や胸元にまで広がっていったのです。

さらには、頭皮や体全身がかゆくなり、肌は常に乾燥しているのにオイリー。

 

特に、夜になるといきなり体の中がイライラしていて、

急に熱を持ったのか、全身が痒くて痒くて、寝付けない日々が続きました。

 

特にエーゲ海地方の夏は暑く、紫外線も強いので、

太陽光に長く当たってしまった後は、かゆみが増していきました。

 

コロナによるステイホームで、運動不足・酒さ悪化

この酒さの症状が悪化していた頃、ちょうどコロナがパンデミックとなり、

トルコでも完全ロックダウンや部分的ロックダウンが繰り返され、

 

自由に外を散歩したりすることができず、

家に引きこもる日々が続いていました。

 

仕事も在宅勤務なので、頭痛や肩こりもたまに起こります。

 

明らかな運動不足な状態なのに、食べる量は結構しっかりしている。

私の悪い癖がまた出てしまいました。

 

生活習慣を整えない限り、治るわけがないのに、

 

症状がひどくなるにつれ、食生活は変えず、

ネットの情報を信じて、すがる思いで肌断食を行ったことも。

(肌断食は、私にとって酒さをさらに悪化させる要因となりました💦)

 

自由に外に出られない閉塞感や、一向に治らない酒さによるストレス。

気持ちは常に落ち込み、彼に八つ当たりする日々。

 

そして彼に八つ当たりしてしまった後、

ひどい自己嫌悪になり、自分の殻に閉じこもってしまいます。

 

このままでは本当に自分が自分じゃなくなる!!

 

そんな恐怖心と不安感に襲われる毎日が続きました。

 

ヨガとの出会い、変わっていく体と思考

自己否定をし、自分に刺々しい言葉を投げかけていた過去の私。

彼の思いやりのある、優しい声かけさえも届かない、凝り固まった心。

 

本当に酒さを治したいなら、

薬やスキンケア、ネットで出回っている数々の情報etc...

 

そんなものにすがりつくのではなく、

自分自身が体と心のバランスを整えないと!その決断をしなきゃ!

と強く思い始めました。

 

そこで始めたのが、ヨガ

 

YouTubeで、無料のヨガ動画を探し、

1日1回は必ずやる!それを毎日できるだけ続ける!と目標を立てました。

 

私が好きなヨガの先生はこちら。

 

↓ドイツ在住のMomoさん


www.youtube.com

 

↓メキシコ在住のArisaさん


www.youtube.com

 

これらの先生は、

1週間チャレンジや、30日チャレンジの動画を作ってくださっています。

 

なので、続けて習慣化しやすく、

続けることで見えてくる体や心の変化にも気づくことができました。

 

初めてヨガをやった時は、先生たちと同じようなポーズができず、

自分の筋力不足・脂肪の多さに撃沈。

 

体の使い方を間違えて、腰を痛めたこともありました💦

 

でも、続けていくうちに、頭でっかちな自分のエネルギーにも気づけ、

体を使いながら、心を休め癒している感覚を体験します。

 

ヨガを通して体を緩ませることで、心も緩まる不思議な感覚。

 

これなら続けられる、続けたい!

そう強く思い、今でも毎朝10〜15分、ヨガを続けています。

 

そしてヨガのおかげで、ヨガを始める前と比べて、

7キロほど減量することに成功!

 

むくんで、食べ過ぎで重たかった私の体が、

ようやく自分を支えられるくらいの体重にはなりました。笑

 

そして何より、頭で考えすぎて、不安やパニックになる状態に気づけ、

 

無になる・リラックスする時間を毎日作ることで、

自分にも相手にも優しくできる余裕が生まれ始めたのです。

 

さらに、自分の中に少しの優しさを持てたことで、

だんだんと自分に対する愛情が湧いてきました。

 

今日は仕事で疲れたから、ゆっくり休もう。

昨日食べすぎたから、今日は消化しやすい軽いものを食べよう。

真っ赤なこの肌も、いつか治ると信じよう!

 

こんな風に思考が少しずつポジティブになってきました。

 

自分に優しい声かけができるようになると、

自然と食事の量やバランスをコントロールできるようになり、

 

今では、小麦の量を減らし、

トルコ料理の日もあれば、日本米と野菜炒めなど、

自分なりに調整しながら食事を楽しんでいます。

 

まとめ

酒さと診断され約3年。

肌荒れが始まってからは約4年。

 

自己嫌悪・自己否定が続き、

心と体が調和しない時期が長く続いた私の20代。

 

もう28歳になり、トルコ在住3年目に突入しました。

 

今でこそ、こうしてブログを書いたり、YouTube動画を作ったり、

新しい分野に挑戦する活力が湧いてきましたが、本当にここ1年の話です。

 

ネガティブで、自信がなくて、自分の殻に閉じこもってしまった私ですが、

ヨガを通して、体・心の変化だけでなく、思考の癖にも気付けました。

 

そして、続けることの難しさを学んだと同時に、

変わりたいなら、コツコツと継続し実践していくことの大切さを実感しました。

 

ネガティブな思考を持ち続けたり、自分にかける言葉がマイナスだったりすると、

体はそれを正直に受け止め、一向に低い波動のまま生きていくことになります。

 

そうすると、自分に起こる不調も悪化するばかり。

人間関係だって、苦手な人を寄せ付けたり、キツイ言葉を受け取るかもしれません。

 

けれど、うまくいかない時こそ、

ネガティブな感情をまずは自分で受け止めてあげる。

 

それを無理に忘れたりしようとせずに、

 

この感情や不調はなぜ現れたんだろう?

どうすれば、解決できるかな?

 

そうやって、問題よりも解決にフォーカスしていくことが大切だと学びました。

 

今もまだまだ訓練中ですが、私は自分の肌を見ながら、

  • 今の肌の状態も含めて、私は自分のことが大好きで大切な存在。
  • 自分のことを大切に思う選択を毎日積み重ねることで、酒さは必ず良くなる。
  • 私には自然治癒力が備わっていて、私が私を信じることで治っていく。

このような言葉を自分で作り、声かけをするようにしています。

 

これをiPhoneのリマインダーに設定して、

毎日目にすることで、この言葉はしっかり脳内に刷り込まれていきます。

 

まだまだ肌は健康な肌とは言い切れませんが、

かなり回復の兆しが見えてきています。

 

今後も心と体、私と自然を調和して生きていけるように

学び続けたいと思います。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました!

それでは、また〜(^^)/~~~

 

Nao

 

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