NOMAD LIFE IN TURKEY

【トルコ暮らしブログ】

5月末で解雇、その後の状況。あるTED動画との出会い。

 

みなさん、こんにちは!

トルコ・ボドルム在住のNaoです。

 

今日のブログでは、解雇後の状況について書いていこうと思います✏️

 

私は5月中旬に、急な解雇予告があり

呆気なく5月末に整理解雇(リストラ)されてしまいました。

nomad-life-in-turkey.hateblo.jp

 

解雇予告後からすごく嫌な予感がしていたのですが、

5月末に解雇されて以降、なかなか受け入れ難いことが起こったので

少し状況をまとめてみたいと思います。

 

そして、解雇をきっかけにハッとさせられた生き方についても

感じたことをブログに残せたらと思います。

 

 

 

急な解雇、その後の状況

2022年5月18日。

グループのチームリーダーから、1通のLINEが届きました。

 

急な解雇の連絡です。

5月31日を持って、リストラされることになりました。

 

在宅勤務で業務を担当していた契約社員はみんな解雇。

 

民泊物件やホテルのフロント業務をしていたスタッフたちは、

希望制で業務移行先で受け入れてもらえることになったようです。

 

その時はまだ、会社が倒産するとは思っていませんでした。

 

業務を大幅に縮小して、

抱えきれない業務は、新たな移行先へ引き渡すものだと思っていたんです。

 

なので、とりあえずは解雇を受け入れて

ネットで不当解雇について調べていきました。

 

ネットで調べて分かったことは、

  • 少なくとも30日前の解雇予告が必要
  • 30日を切って解雇予告となる場合は、解雇予告手当の支払いが必要
  • 解雇前であれば、有給は消化できる

 

今まで、労働基準法をきちんと調べたことがありませんでしたが、

今回急な解雇をされることになって、新たな学びがたくさんありました。

 

会社には、できる限り有給を消化して欲しいことや

急な解雇に伴う解雇予告手当の支払いについても抗議してきました。

 

しかしながら、実際に解雇関連で窓口になっていた総務の方も

この解雇の対象になられていて、なんとも複雑な気持ちでした。

 

社長は全然表に出てこないし、

従業員への解雇の連絡は、グループリーダーからのLINE一通のみ。

 

オンライン上で一緒に働いていただけに、対面で仕事をするよりも、

こういう時は案外あっさり切れてしまうんだなぁと思いました😅

 

有給消化

総務の方に問題点を抗議して、会社で話し合って頂いた結果、

5/18以降の休日分は、すべて有給に変更して頂けることになりました。

 

15日間あった有給のうち、7日間のみ消化できることに。

残り8日間は、結局どうにもならずでした💦

 

解雇予告手当の支払い

解雇予告手当に関しても、何度も話し合いに努めていたのですが

いつも回答を先延ばしにされていて、結局解雇日を迎えてしまいました。

 

きちんとした説明がないままだったので、余計に不安になる日々。

 

海外在住でも、雇用契約を結んで働かせて頂いたからこそ

労働基準法のルールは適用されて欲しいですし、

そのために雇用保険も支払っていましたからね😂

 

※私の場合、入社当時は日本にいて

最初1年は日本から働くことが多かったので、雇用保険に入れてもらっていました。

 

結果、会社から解雇予告手当の支払いはないと、

離職票を頂いた日に連絡がありました...

 

まさかの給与未払い

そして一番びっくりしたのは、

最後のお給料の支払いがなかったことです。

 

何のために、有給消化の交渉をしてきたんだ...と正直落ち込みました💦

 

結果的に、会社は最後の給与を支払う資金が残っておらず

破産手続きを進めることになったようです。

 

現在は、破産手続きが弁護士に委託されていて

その関係で、会社のすべての資産は破産管財人の元で管理されているとのこと。

 

未払給与は、優先債権の為

取引先や銀行よりも先に支払われるそうです。

 

とはいえ、破産手続きが終わるのに数ヶ月以上かかってしまうし、

回収する資金が足りない場合、全額返済ができない場合もあるのだとか💦

 

そういったことから、

現在、国の「未払賃金立替払制度」の利用を勧められている状況です。

 

未払賃金の8割しか対象にならないそうですが、

受け取れるのであれば、利用するしかないですよね。

 

解雇予告手当に関しては、「未払賃金立替払制度」には含まれないようですが

破産債権には含まれるので、破産手続き以降受け取れる可能性もあります。

 

解雇されると分かっても、真面目に最後まで働いてきて、

解雇後に最後の給与が支払われないというのは、とても残念な結果です😢

 

最終的には国の制度を利用して、受け取れると信じていますが

正直どれくらい受け取れるのかも分かりません。

 

また、海外在住だと

一時帰国中に実際に裁判所とやりとりすることが出来るのか、不安も残ります。

 

解雇されてから、これからの働き方・生き方について考える

5月末に解雇されて以降、現在は無職。

 

2社、転職活動として応募・面接まで進みましたが、

なんだか焦って選んでしまった気がして、結局うまく進みませんでした。

 

私は一つ集中すると、そのことにものすごく神経を使ってしまうので

今回の解雇を通して、自分の悪い癖にも気付きました。

 

どう生きたいのか・どんな日々を過ごしたいのか?

 

自分の正直な気持ちを整理する前に転職活動を始めてしまったので、

100%の気持ちで選考に挑むことができなかったと感じています。

 

その為、中途半端な気持ちで応募して、

結局面接でお話を聞いていくうちに違うなと思って辞退、という羽目に。

 

収入がなくなった分、失業保険に頼るのではなく、

早めに転職しておきたいと焦ってしまい

 

じっくり自分と向き合う時間を設けず、次に進もうとしていたと思います。

 

でも立ち止まって考えると、この解雇という出来事には、

きっと何かのメッセージが込められているはず。

 

“Life is easy. ” あるYouTube動画を見て感じたこと

そんなタイミングで目に止まったあるTEDの動画。

約10年も前の動画です。


www.youtube.com

 

Life is easy. Why do we make it so hard?

人生は簡単。 なぜ私たちはそんなに難しくするのか?

 

People are becoming smarter, just to make the world more complicated.

人々はより賢くなっていく、世界をもっと複雑にする為だけに。

 

I feel like now is the most uncivillized era of humans in this earth.

私は今の時代こそ、地球で最も未開拓の人間の時代であるように感じる。

 

こちらの動画のJon Jandai氏は、

とあるタイの村で生まれ育ちましたが、

 

ある時TV関係者が来て、

「あなたの村はとてもは貧しい。成功する為にバンコクへ行きなさい。」

と指導されました。

 

その後都会のバンコクへ行き、教育を受け、1日8時間以上沢山働いたそうですが

バンコクへ行ってからの方が、より人生は貧しく、複雑になっていったと言います。

 

タイの村では、1日2時間だけ、1年のうちに2ヶ月だけ農業をして働く。

昼寝もできるし、家族や友人と過ごす時間もあり、食べるものにも困らない。

 

なのに、大学へ行き、知識を学び、いい会社へ就職しても、

学んだのは、もっと自然環境を破壊することだけ。

 

幼い頃、貧しいと言われる村で過ごしていた時は、

たっぷりと時間があり、もっと自分と向き合い、

どう生きていきたいのか、理解することが出来たと言います。

 

バンコクでの経験から、彼は人生をもっとシンプルに生きることを決意。

 

村へ戻り、1日2時間、1年で2ヶ月だけ米を育てて収入を得る。

畑を耕し野菜を作って、家族が食べる分を確保。もし余ったら市場で売る。

朝の5時から7時まで、1日2時間ずつ家を建てる時間にあてる。

 

など、子供時代を思い出しながら実践していったそうです。

 

そんな彼はこのTEDトークにおいて、

いくらいい成績をとって、いい会社に就職しても、

今の社会では、家を買う為に30年も働かなければならない現実を指摘しています。

 

その一方で、たった2ヶ月でなんの負債もなく、

家を建てることが出来た彼のお話を聞いてハッとさせられました。

 

私たちは、気づかぬうちに資本主義のトリックにはまり、

抜け出せなくなっているなと...

 

そしてどうすれば、人生をもっと簡単に・身軽に生きられるのか、

その方法すら分からなくなってしまっている現実に危機感を覚えました。

 

多くの人が、教育を受け、沢山働き、お金を稼いでいる、

けれど、感染症、天然資源の減少、続くインフレや世界情勢に振り回されています。

 

お金が資本で生活が成り立っているからです。

 

Jon Jadai氏は、なぜ人々はお金に執着するのか?

なぜお金を稼ぎ、資産を増やそうとするのか?と問いかけます。

 

本当に大切なのは、種。

種=食物、食べることは生きる源なのに、

世界ではどんどん天然資源が失われ、種の種類も減っている。

 

なぜ人々は天然資源を守ろうと、天然資源を増やそうとしないのか?

そんな問題提起がありました。

 

私自身、社会のステータスやキャリアよりも、

Jon Jandai氏がおっしゃる生き方に興味があるんだと改めて気付きました。

 

もっとシンプルに生きていってもいいんだ。

 

自分が幸せだと思う生き方を優先し、

それを実践に移していくことの大切さを感じたのです。

 

まとめ

私は解雇を通して、私自身がどう生きていきたいのか、

もう一度、深く考える機会を頂いたように思います。

 

完全在宅/フルリモートという働き方は、

 

私がトルコでパートナーと生活をしながら、

必要最低限のお金を稼いでいく方法であったなと気付きました。

 

だから、その方法・手段は変わっていっても問題ないのです。

 

今回、解雇されたからこそ感じたことが沢山あります。

 

このトルコでの生活を維持するための、手段にとらわれていたこと。

会社に頼り、安定を得ようとしていたこと。

本当に望む生き方に向かって、深い決意ができていなかったこと。

 

自分の人生に責任を持って、もう一度前に進んでいく勇気と

変化に対する柔軟性や希望の心をしっかりと持って一歩踏み出していこう、

 

今はそう思っています。

 

解雇されてから、自分は大丈夫と思っていても、

本来自分が望む生き方と、現代社会で求められる生き方の狭間に立っていたからか

体がずしんと重たい日が続いていました。

 

でも昨日、大好きなAkyarlarビーチで沢山泳ぎ、

私はエーゲ海が大好きで、海の冷たさと太陽の暖かさ、木の優しさに癒され

 

あぁ、こうやってこの美しい自然と共に生きていきたい。と心から思ったんです。

 

まだ次の選択肢は決まっていませんが、

いつでも目の前に小さな選択があることを忘れずに

より良い1日を自分で選んで、過ごしていきたいものです🌿

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

それではまた〜(^^)/~~~

 

Nao

 

 

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