NOMAD LIFE IN TURKEY

【トルコ暮らしブログ】

飼い犬が脱走しても自由に旅させてあげる国、トルコ

 

みなさん、こんにちは!

トルコ・ボドルム在住のNaoです。

 

今回のブログは、

トルコで二人暮らしをしている私と彼の間に起こった価値観の違いについてです。

 

頭を冷やし時間を置くと、完全に彼が正しいのですが、

色々と文化や習慣の違いを感じられた出来事だったので、シェアしたいと思います。

 

 

ご近所さんが飼っているワンチャン、キャスパーの紹介

まずは、今回のトピックのメインキャラクターとなるキャスパーの紹介です。

 

キャスパーは5歳くらいのオス犬で、

私が今住んでいるコンドミニアムのご近所さんが飼っている

可愛らしいワンチャンです。

 

イメージの為にもキャスパーの可愛い写真をあげておきますね。笑

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とても優しい性格で、人懐っこいキャスパーは

子どもたちの間でも人気者です。

 

キャスパーの日常

キャスパーの飼い主は私よりちょっと上の30代くらいのご夫婦。

奥さんは妊婦さんで、旦那さんは仕事が忙しいようであまり家にいないようです。

 

そんな状況もあって、仕事が少ない私は

外に出てはキャスパーと遊んだり、マッサージしたりしています。

 

キャスパーのいる庭は、日本人の私からすると

考えられないくらい広いと思います。

 

走り回ることができる十分なスペースはあります。

 

でも、ずっと同じ空間にいて、散歩へは行けていない様子。

トイレも庭の中でしていたので、近所の人たちも心配していると彼から聞きました。

 

散歩中にとった彼の行動

そんなこともあって、私と彼は夜涼しくなった時間に、

キャスパーと散歩することにしています。

 

飼い主のご主人には、事前に話しているので問題はありません。

むしろどんどん散歩してあげてといった感じでウェルカムな感じでした。

 

ある日、彼を呼んで、家の近くを散歩しよう!と誘って

夜道をキャスパーと歩いていた時のこと・・・

 

いきなり彼がキャスパーのリードを外して、自由に走らせました!

 

以前も1回だけキャスパーを信頼して、リードを外したことがあったので、

この時はまだそこまで驚きはしなかったのですが、

 

今回のキャスパーは家の周りを走った後、

私たちの横を通り過ぎてどこかへと脱走してしまいました。汗

 

私はその時点で、パニック・・・!!

 

だって、私たちは飼い主でもないし、キャスパーが車にでも轢かれたらと思うと

心配で心配でたまりませんでした。

 

私たちの家は山の頂上付近にあるのですが、

坂道を下れば大通りに面します。

 

また、コンドミニアムに住む人たちは車やバイクで行ったり来たりしているので

外の世界に慣れていないキャスパーだし、心配でした。

 

でも彼はというと・・・

 

全然心配していない様子。笑

 

むしろ、動物は自由に走り回る権利があるという考え方をしていて、

脱走したキャスパーを自由に旅させてあげたいということでした。

 

念の為、飼い主のご主人に電話を入れ状況を話すと、

 

「全然問題ないよ!キャスパーにもそういう時間が必要だから!

 むしろ外に出してくれてありがとうね〜」

 

といった感じです!

 

トルコの人たちのおおらかさにびっくり!

そしてペットに対する考え方にもびっくり!

飼い犬を外に出しても自由にさせてあげるコミュニティがあることにもびっくり!

 

で、私はカルチャーショックを受けました。

 

でも心配性な私は、飼い犬が脱走したという事実を、

その文字通りにしか受け入れることができず、

 

彼や飼い主の気持ちや考え方に対して、

素直に受け止めることができませんでした。

 

脱走している最中に思った考え方の違い

彼は自分のことをナチュラリストと言っているくらい、

自然や動物たちを大切に思って生きているような人です。

 

だからペットとして動物は飼わないと言っています。

 

動物たちが自分たちの力では生きていけないような状況になった時には

(事故や病気をしている動物を見た時は)

助けたいと話していました。

 

動物がもし外の世界に出たいなら、出してあげるのが当たり前という考えです。

 

だから今回キャスパーが私たちの横を通り抜けて走り出した時

追いかけもしませんでした。

 

キャスパーは外で遊びたいんだなと受け止めて、

キャスパーの意思を尊重してあげたのです。

 

そして飼い主のご主人もキャスパーの気持ちを理解していたようです。

 

その一方で、私はネガティブ思考が出てきてしまい、

勝手に最悪な未来を想像しては、不安に陥ってしまいました。

 

もし、キャスパーが事故にあったら・・・

もし、キャスパーが帰ってこなかったら・・・

もしキャスパーが誰かにさらわれたら・・・

 

過保護な親みたいになってました。汗

 

そして彼や飼い主の気持ちを理解し、受け止められず、

自分の不安が高まり、こうなったのは彼がリードを外したせいだ!

と結論づけてしまう始末。

 

結局、2時間後コンドミニアムの近くを歩いて確認すると、

最近私たちの家の近くに住み着いた野良犬と

仲よさそうに歩いていたキャスパーなのでした。笑

 

まとめ

最終的にはキャスパーが近くに戻ってきていたので、一安心した私でした。

 

でもこの出来事は、ある意味トルコの人たちの動物に対する考え方を知る

いい機会になりました。

 

トルコには、日本では考えられないくらい道端に犬や猫がいます。

そして野良の動物たちがめちゃくちゃフレンドリーなんです!

 

トルコを旅行された方や、在住されている方はご存知かと思いますが、

私は初めてトルコにきた時、衝撃的でした!

 


【トルコ】は動物愛護先進国!!!日本の対応と違いすぎて感動!日常Vlog#2 / Turkey is a perfect country for street animals!!

⬆︎映像が見たい方は、私のYoutubeに載せてあるので見てみてください :)

 

なぜなら、私が生まれ育った愛媛には野良犬はゼロに近く、

たまに山の中を旅しているのを見るくらい。

 

でもその野良犬たちが人里に現れては、

幼少期に追いかけ回されていたので、怖いというイメージがありました。

 

フィリピンに留学していた時にも、よく野良犬と遭遇しましたが、

狂犬病のリスクもあるし、見た目も病気をもっていそうな感じがして

あまり近くことはできませんでした。

 

今までの経験から野良の動物たちは危険!と思っていただけに、

トルコの動物たちが人通りの多い道のど真ん中で、

スヤスヤとお昼寝をしている状況を目にした時、びっくりしたんです。

 

でもよく考えてみると、そうやって動物たちが安心しているのは、

そのコミュニティに住む人たちが、新鮮な水や食料を用意していて、

野良の動物たちと共存しているからなんだと気づきました。

 

猫の家!と書いた手作りのお家があったり、

ショッピングモール内のクーラーがあたる店の入り口などで

野良のワンちゃんがだいたいリラックスしています。笑

 

なんて、動物たちに優しい国なんだろう・・・!!!

 

動物たちの態度は、そのコミュニティにいる人たちの動物たちへの思いやりの表れだと思います。

 

日本では野良の動物たちが人間のコミュニティにやってくると

殺処分とされてしまう状況。

 

トルコは野良の動物たちにワクチンを打ったり、

病気や事故をしている子たちを見つけたら、何の団体にも属さない一般の人が

動物病院に連れて行くようなニュースを頻繁に見ます。

 

私はトルコにきて、助け合い、共存の世界に惹かれています。

私の凝り固まった頭がほぐれていくような気もしています。

 

今回の出来事で、彼に、

 

「文化の違いや考え方の違いを理解しようとして、受け入れなさい。

 そしてフレキシブルに動きなさい。」

 

と言われました。

 

図星すぎて、頑固な私は言い返そうとしましたが、言い返せませんでした。笑

 

また一つ、トルコで学びが増えたお話でした :)

 

それではまた!

 

Nao

 

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