みなさん、こんにちは!ご無沙汰しております...
トルコ・ボドルム在住のNaoです。
もうすぐ2021年も終わりを迎えますね...
この1年、特に大きなイベントもなく、
トルコでコロナにかからないよう割と引きこもりがちだった私。
でも、ボドルムの観光シーズンが終わった11月初旬には
イズミル近郊のエーゲ海沿岸の町へプチ旅行に行き、
その後はイズミルから約5時間ドライブして、チャナッカレに行ってきました!
この旅行記もだいぶ遅くなってしまいましたが、
今年のうちに書き納めて、その時感じたことを皆さんに共有できたら嬉しいです。
チャナッカレまでのイズミル滞在記はこちらから↓
nomad-life-in-turkey.hateblo.jp
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チャナッカレってどんなところ?
チャナッカレ旅行の目的
今回の私たちの旅の目的は、チャナッカレの歴史を学ぶこと。
私の彼はトルコ人で、チャナッカレに行くことには特別な意味がありました。
自国の戦争の歴史を学び、
亡くなった方々に対して現地で祈りたいという強い気持ちを持っていたので、
今回は、他にも有名なトロイ遺跡のツアーではなく、
ゲリボル半島で行われる、チャナッカレの戦いについて学ぶツアーを予約。
もちろん、歴史を学ぶだけでなく、
チャナッカレシティセンターのシーサイドが賑やかだと聞いていたので
街歩きも楽しみにチャナッカレにやってきました。
観光中心地の格安ホテルに宿泊
場所は、Troia Ador Otel。
一番安いお部屋タイプで1泊1部屋200リラでした。
ベッドが部屋の大半を占めていて、広さ的には日本のビジネスホテルくらいです。
洗面台の左側がトイレ、右側がシャワールーム。
お部屋自体は、二人で過ごすには結構狭く感じましたが、
日中大半は、街歩きやツアーに出ていたので
寝るだけのお部屋にはちょうど良かったです。
トイレやシャワーも問題なく使えるし、
安宿にありがちな、エアコンが壊れているor音がうるさい問題もなく、ひとまず安心。
以前チャナッカレを旅行した彼の友人がオススメしていただけあって、
清潔感もあり、本当に気の利く従業員さん・オーナーさんがいて快適な滞在でした✨
また、この宿はチャナッカレの港までも徒歩5〜10分くらいの距離で、
ロケーションは最高!
朝食付きで1泊2人で200リラなので、かなりリーズナブルだと思います!
朝食会場は地下1階にあり、こんな感じ。
シンプルなトルコの朝食定番メニューが用意されていました。
欲張って、チャイにコーヒーに飲んでしまいました😅
パンは各テーブルの上にセットされいたので、パンと一緒に頂きました。
チャナッカレシティセンターを街歩き
チャナッカレの街に繰り出してみてすぐに思ったのは、
若者が多い!!ということ。
彼に聞いてみると、大学があるので学生が多いのだとか。
ボドルムではほぼ見かけない、大学生同士のグループがカフェでお茶していたり、
道端にはメイクやファッションを楽しむ女の子たちがいて、
私にとってはとても新鮮でした!
チャナッカレでの食事 〜安くて美味しい〜
ロカンタやカフェ、レストランのメニューもボドルムと比べてかなり割安!
私はコーヒーが好きなので、ボドルムでもたまにカフェに行くのですが、
ラテは大体22~25リラ。ソイラテにすると30リラ超え😅
でも、チャナッカレのシーサイドにあるカフェで頼んだラテは、
なんと15リラ!!
しかもめっちゃ美味しくて、クオリティの高さにびっくりしました!
毎日通ったレストラン
街歩きをしている最中に、前を通りかかったレストラン。
とっても感じのいい若い店員さんがいて、メニューを見せてくれたので
初日の夜、ディナーでやってきました。
場所は、İskender Paşa Konağı。
私たちが泊まっていたホテルと港までの中間地点にあったので、アクセス抜群でした。
チーキョフテは15リラ。サラダも15リラ。
彼はラフマジュンを注文したり...↓
ラフマジュンは、丸く薄いパン生地の上に、挽肉、砕いた野菜、タマネギやトマトやパセリなどの香味、粉末トウガラシやパプリカやクミンやシナモンなどのスパイスを乗せ、オーブンなどで焼いたもの。
Wikipedia参照:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%B3
レンズ豆のスープ・サラダ・チーキョフテ↓
こんな感じで、毎晩飽きずにこのレストランで夕食を食べました。笑
私も彼も、トルコ料理でも油っぽすぎるものを食べるとお腹を壊すので、
結構レストラン選びは慎重です。
なので一度美味しい!!と感動したお店は通ってしまいますね。
もっと新しいお店に挑戦するのもありでしたが、
このレストランは二人でたらふく食べても60〜70リラでコスパも良かったです!
個人的にはここのチーキョフテがめっちゃ好みでした😋
また、かつてホテルの料飲部に勤めたことのある私は、
店員さんのとってもフレンドリーで丁寧な接客を受けて、感動してしまいました。
会話やお皿を下げるタイミング、
食後のチャイやコーヒー(無料)を聞くタイミング、
どれをとっても見習いたい素敵な接客でした。
今後ホテルで働くことがあるかはわかりませんが、
もし接客業に戻ることがあれば、
彼のようなフレンドリーな接客をしてみたいなと思うほど、
素敵なチャナッカレでの夕食でした☺️
チャナッカレのシンボル
チャナッカレのシンボルは、トロイの木馬と時計塔!
↓数週間前にチャナッカレの街歩き動画をアップしたので、ぜひご覧ください✨
サムネイル(左)の時計塔はオスマン帝国時代から残る歴史的な時計塔。
サムネイル(右)のトロイの木馬は、
2004年に公開されたハリウッド映画「トロイ」で実際に使用された物。
トロイの歴史を詳しくは学べなかったのですが、
もし見つけることができたら、トロイの映画を実際に見てみたいなと思いました。
トルコの戦争の歴史を学ぶ
チャナッカレシティセンターで街歩きを楽しむだけでなく、
今回は、ホテルの受付で予約をしてあるツアーに参加してきました。
それは、第一次世界大戦中、
チャナッカレのヨーロッパ側にあるゲリボル半島で激化した、
チャナッカレの戦い(ガリポリの戦い)について学ぶツアーです。
朝9時半ごろ、ロビーまでタクシーが迎えにきてくれて、
まずはチャナッカレの港すぐそばにあるツアー会社まで送迎してくれました。
ツアー会社で他の参加者の到着を待って、みんなが揃ってから港まで徒歩移動。
ツアー参加者は私以外全員トルコ人。
年配のご夫婦。小学生の子供とそのご両親。一人旅。カップル。
いろんな客層が集まって、計15人くらいの小グループでのツアーでした。
もちろんガイドさんはトルコ人でトルコ語での説明です。
どこまで理解できるか不安はありましたが、
チャナッカレの戦いの映画を見たことがあったので、
それを思い出しながら+彼の翻訳ありきでツアーに参加することにしました。
まずは、フェリーに乗ってゲリボル半島へ移動した後、
小さなバスでゲリボル半島で戦争の跡地を巡っていきます。
チャナッカレの戦い(ガリポリの戦い)
恥ずかしながら、私はこの第一次世界大戦中に激化したチャナッカレの戦いについて
トルコに来てから初めて知りました。
トルコでは、チャナッカレの戦いもしくはゲリボルの戦いとよばれているそうですが、
英語名では、ガリポリの戦い(イギリスではダーダルネス戦役)と呼ばれています。
第一次世界大戦中、トルコ共和国になる前のオスマン帝国は、
同盟国側に属していました。
同盟国:
オスマン帝国
ドイツ帝国
オーストリア=ハンガリー帝国
連合軍:
イギリス
フランス共和国
オーストラリア
ニュージーランド
英領インド
カナダ
ニューファンドランド
第一次世界大戦中、連合国軍は
オスマン帝国の首都イスタンブール占領を目指し、
エーゲ海からマルマラ海の入り口にある「ダーダルネス海峡」の西側にある
ゲリボル半島(トルコ名)に対して上陸作戦を行いました。
当時オスマン帝国は、国家として末期状態だったため、
連合軍は、この上陸作戦が短期間で成功に終わると思っていましたが、
同盟国軍の思わぬ反撃により、結果的に上陸作戦は失敗。
約1年にも及ぶ戦い(1915年2月19日 〜 1916年1月9日)で多くの死者や負傷者を出し、
オスマン帝国軍が勝利を収めました。
ダーダルネス海峡(チャナッカレ海峡)は、エーゲ海からマルマラ海へと続く
地理的にもとても重要な海峡なので、
この戦いにもし破れていたら、現在のトルコはなかったかもしれないなと感じました。
現在、このダーダルネス海峡は、
多くの外国籍の船(貿易船)が通る重要航路となっています。
けれど、かつての戦いを忘れないため、
平和のモニュメントがゲリボル半島の最南端にありました。
その他にも、ゲリボル半島にはたくさんの戦争の歴史を学ぶための博物館や
かつて戦時病院があったエリアに作られた共同墓地など、
歴史と向き合い、亡くなった方へ祈りを捧げるための場所がありました。
ツアーの途中途中で、戦時中の話を聞き涙するトルコ人の方々。
母国の土地を必死に守り抜いたご先祖様への気持ちを一緒に感じました。
けれど、トルコはトルコ人のたちのためだけの墓地だけでなく、
イギリス軍、フランス軍、
オーストラリア・ニュージーランドの志願兵からなる軍団ANZACのための
墓地やモニュメントも作っています。
戦争の歴史に勝ち負けはついているけれど、
そこで戦った兵士達は、自分の命をかけて国のために戦った人たち。
国関係なく、亡くなった方への敬意と祈りを捧げることができる場所があるので、
外国人も英語のツアーに参加して、ゲリボル半島へ来る方も多いそうです。
このツアーに参加して感じたのは、
ゲリボル半島は、負の歴史を語り平和とは何かを考える場所だということ。
居住エリアもかなり限られていて、政府が管理している土地がほとんど。
ゲリボル半島の西・南側は特に戦争の歴史博物館や墓地が多くあります。
私はツアーでトルコ語での説明を完全に理解することはできなくても、
ゲリボル半島に流れる空気を感じ、亡くなった方へ祈りを捧げることはできました。
面白いなと思ったのが、ゲリボル半島にはたくさんの野良犬がいて、
ツアーに一緒についてくるんです!
そんな犬達を見ていると、もしかするとこの土地で亡くなった
若い兵士たちの魂が宿っているのかな?なんて考えたりしました。
まとめ
今回のブログでは、初めて訪れたチャナッカレについて書いてみました。
私自身、チャナッカレシティセンターのシーサイドに魅了され、
とても活気溢れるエネルギーを感じ、元気をもらった旅行となりました。
そして、トルコの戦争の歴史を学ぶとてもいい機会となり、
一緒に旅をしてくれた彼にも感謝です。
彼にとっても、今回の旅は特別な思い出となったようです。
また、チャナッカレは学生が多い街ということもあって、
全体的に物価がリーズナブル!
ボドルムから来た私たちにとっては、
同じトルコでもこんなにも違うのかとびっくりでした💦
ご飯もクオリティが高く、カフェもオシャレでコーヒーも美味しい!
また機会があれば、ぜひ訪れたい素敵なチャナッカレ!
数年後になるかもしれませんが、次はトロイ遺跡のツアーにも参加してみたいです!
トルコは本当に広くて、まだまだ旅をしたい場所がたくさんあります。
今回、行ってみたかったアイワルクやフォチャを旅する時間がなかったので、
また来年の秋頃?のお楽しみにとっておこうと思います。
ちなみに...トルコでは、今回年末年始のロックダウンがなく、
去年に比べると自由度が高い年越しになりそうです。
ボドルムでもシティセンターで音楽イベントがあるみたいなので、
もし天気がよければ行ってみたいなと思っています。
ただ、トルコに住んでいると正直年末年始の感覚が全くなくて、
いつもどおりの日常っていう感じです😅
クリスマスもワクワク感なく過ぎていきましたw
皆様はどんな年末をお過ごしでしょうか?
健康で素敵な年越しとなることを願っています。
今年もお世話になりました!
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
Nao